【コラム】金正恩委員長も脇見をすれば戦争で負ける(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.02 09:49
もちろん希望の信号もある。金正恩委員長は中国を3回訪問したが、「中国のシリコンバレー」と呼ばれる中関村科学技術団地と農業科学院、北京市軌道交通指揮センターに足を運んだ。3回目の訪中には経済を総括する朴奉珠(パク・ボンジュ)首相と教育・科学担当の朴泰成(パク・テソン)労働党副委員長が同行した。金正恩委員長の経済重視の意志を確認できる。
非核化をせず中国・ロシアの手を握るより、核を放棄して圧倒的な経済大国の米国と友人になることが生活水準を高める道だ。ベトナムの改革・開放政策ドイモイもうまく進まなかったが、米国と関係正常化をした後、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の開発資金が流入して成功の軌道に乗った。任鍾ソク(イム・ジョンソク)大統領秘書室長は4・27南北首脳会談の前日、ドイツ統一の基盤になった「東方政策」の設計者エゴン・バール氏の言葉を引用し、「現実の外交政治で重要な方向転換は少なくとも米国の忍耐と同意なしには難しい」と述べた。北朝鮮が抱くべき現実認識だ。