16日、ポータルサイト・ネイバーに掲載された中央(チュンアン)日報の「大学生のボランティアメンバーは私の親」という記事に対するレスを読んでいた記者はしばらくの間あ然としてしまった。度を越した悪プル(悪リプライ=誹謗のレス)のためだった。
記事は両親が家出し祖母と一緒に暮らしているユンジさん(16、女、仮名)についての内容だった。貧困と疾病の中でもユンジさんは明るく元気に暮らしている。5年間家族のように色々と助けてくれた大学生のボランティアメンバーらがユンジさんを大きく勇気付けたのだ。ユンジさんは「ボランティアメンバーらが父のように思える」とした。多くのネットユーザーらが応援のメッセージを送った。「幸せを分けあおう」という書き込みもあり「このように温かい心の大学生もいる」という励ましの文もあった。
しかし、一部は大学生とユンジさんが不適切な関係にあるのではと冷かした。16歳のユンジさんを性的に卑下したりもした。これに対し、他のネットユーザーらは数十件にのぼる反論の書き込みを掲載し、悪プルを非難した。悪プルが社会問題化したのは昨今のことではない。最近でも、コメディアンの故キム・ヒョンウン氏が26歳の若い年齢に交通事故で亡くなったときや、ドーハ・アジア競技大会で故キム・ヒョンチル選手が命を失ったときも、死をちょう弄する悪意のレスで波紋が広がった。