民官の行き違い…オバマの“訪韓プレゼント”から外れた文定王后御宝(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.10 09:26
文定王后御宝はその還収過程で、戦略や実行計画上の行き違いが明るみになった代表的な事例だ。この御宝は韓国戦争中に他の46顆の王室印章とあわせて不法に米国に流出したものと推定されている。これと関連し、米国側の記録である「Adelia Hall Record」を確認した文化財返還運動を行っている市民団体等は、これに基づいて2010年から返還運動を展開していた。
市民団体はLACMA側に「捜査を通じて贓物(訳註:盗品など不法に手に入れた財物)であると確認されれば、米当局が押収していくだろう」としながら「捜査や押収よりも交渉を通じて返還されることを望む」と求めた。LACMA側も博物館に展示された御宝を押収するのは望ましくないとし、昨年9月に自発的に返還する意向を明らかにしていた。だが、返還交渉途中、韓国文化財庁が検察を通じて昨年5月23日に米当局に御宝に対する捜査を依頼した。これに伴い、国土安全保障捜査局が昨年9月27日にこれを押収した。文化財庁は「米捜査当局に早急な没収を求めた」とし「没収が完了すれば来年1月以降に還収されるとみている」と話した。