韓経:韓中同時危機説…「1ドル=7元=1200ウォン」突破するか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.27 10:37
人民元の価値は米中貿易摩擦のバロメーターだ。摩擦が深刻化すれば切り下げられ、進展すれば切り上げられるためだ。10日に米国の報復関税が課される直前に1ドル=6.6元台まで上がった人民元の価値はその後徐々に下がり、「破七」すなわち「1ドル=7元」を目前にしている。
オバマ政権時代の「上海密約説」に続き中国との貿易交渉過程で一貫して「人民元相場操作防止明文化」に力を注いだ米国としては鋭敏に反応するほかない。トランプ大統領は特にそうだ。中国が人民元安で対抗する場合、報復関税効果が無力化されるほかないためだ。
中国は貿易と為替相場の非連係性を連日強調している。景気対応的要素などを考慮した現行の為替相場制度では前日の経済指標が振るわなければ「切り下げ」、改善されれば「切り上げ」して告示するだけだと主張する。だが米国との関係が中国経済に大きな影響を与えており、それ自体が摩擦と誤解の素地を抱えている。