【時視各角】韓国の財閥の本当の危機は別にある(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.04 07:57
韓国銀行が今年5月、経常収支黒字が103億ドルで51カ月連続の黒字行進だと発表した。皆がうれしいニュースだと感じたが筆者は鳥肌が立った。日本とあまりにも似通っていくためだ。日本は80年以降30年以上にわたり経常収支黒字を記録した。特に生産可能人口が減少し始めた95年直前に経常収支の黒字は絶頂に達し、1人あたりの所得も急増した。低成長の中の高齢化が生んだ魔法だった。生産可能人口減少→50代の高賃金労働者の割合増加→民間消費の停滞→設備投資減少の悪循環が始まりながら醸し出された異色の現象だった。1人あたりの所得が相対的に急増し、不況型の経常収支黒字が急膨張したのだ。
冷静に見れば韓国もすでに「失われた4年」が進行している。韓国企業の売り上げ増加率は2012年から世界平均を下回り始めた。設備投資の指標である固定資産の増加率も2012年を基点に世界平均より低くなった。韓国の経常収支の黒字行進が2012年始まったのもまれだ。ここに韓国の生産可能人口も日本からちょうど21年後の今年から減少し始めた。