【取材日記】韓日軍事情報協定の「拙速行政」で落ちた国格(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.03 08:26
事がこじれたのはここからだ。国会との接触を終えると、ある程度の共感を得たと勘違いした政府は、その後、協定案を一気に処理しようとした。当局の説明を聞く時は特に指摘もせず、後になって政治攻勢に出る政界も問題だが、政治家のこうした旧態を看破できない政府の‘未熟さ’がより大きな問題だった。
政府は李明博(イ・ミョンバク)大統領が中南米歴訪(6月17-27日)で席を外していた26日、国務会議に非公開で案件を上程した。メディアには秘密にしたが、翌日に報道された。非難世論が広がり、日本との署名式の50分前に取り消しを通知する外交的欠礼を犯した。この政府が強調してきた「国格」を内外で自ら落とした。