【社説】中国人観光客を韓国に引き込むキラーコンテンツが必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.20 11:19
昨年韓国を訪れた游客(中国人観光客)は392万人で、1961年に出入国統計の作成を開始してから訪韓外国人で不動の1位だった日本人(271万6461人)と逆転した。游客が集まりソウルだけでなく、済州(チェジュ)、雪岳山(ソラクサン)、東海岸などの観光地も活気を取り戻しているという。ソウル・明洞(ミョンドン)と江南(カンナム)には美容室でメークアップし、アパレルショップで流行のファッションアイテムを購入した後でスタジオ撮影をする中国人観光客が多い。ソウル・狎鴎亭洞(アプクジョンドン)、清潭洞(チョンダムドン)、新沙洞(シンサドン)の整形外科密集地域では手術後に病院が提供するリムジンに乗って観光に出かける中国人一行をあちこちで見かける。雪岳山と東海岸には雪見とウィンタースポーツを楽しみ歓呼する中国南部地域からの游客であふれている。
だが、こうしたブームの中で游客の不満も少なくないのが事実だ。日本人観光客の場合64%に達する韓国再訪問率が游客は29.7%にすぎないという事実がこれをよく示している。游客を満足させるノウハウと情報を蓄積し、彼らが好む観光コンテンツとストーリーテリングがもっと必要という話だ。このためには私たちが見せたいものだけ出さず、彼らが望むものを探して提供する積極的な姿勢が切実だ。中国は昨年10月に物議をかもした格安団体観光を禁止した。これに伴い游客は団体観光客より個人観光客の比率が高まる見通しだ。これをオーダーメード型高級観光開発で観光韓国の水準を一段階引き上げる契機にしなければならない。