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バッハが世界変える…チェリスト、ヨーヨー・マの異色の挑戦

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.21 14:22
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今月1日、米国コロラド州で開かれたヨーヨー・マの野外公演。聴衆1万人が集まった。昨年8月から36都市で展開している「バッハ・プロジェクト」の1つだ。[写真 エレン・ヤスコール、クレディア]
観客は8000人で、舞台上には1人。チェリストのヨーヨー・マ(64)が来月8日午後6時、ソウルオリンピック公園88芝生広場で行う公演だ。ヨーヨー・マは昨年8月から来年まで6大陸36都市でバッハを演奏している。ソウルは「バッハ・プロジェクト」の20番目の都市だ。

演奏曲はバッハの無伴奏チェロ組曲6曲全曲。演奏時間は2時間30分ほどで休憩なしで続く。通常は室内の音楽会場が2000席ということ、また野外公演にたった1人の演奏者が上がるということから独特の公演と言える。

 
ヨーヨー・マの公園での公演を見るポイントは4つだ。コンサートが開かれた趣旨と特殊な風景が理解できる4つのポイントを紹介する。

(1)なぜバッハなのか=ヨーヨー・マが演奏するバッハのチェロ組曲は、1700年代に作曲された後、200年余りの間知られていなかった曲だ。しかし、1900年代以降、この作品は音楽と社会が結びつくたびに役割を果たしてきた。1989年に崩壊したベルリンの壁の前でチェリストのロストロポービッチが同曲を演奏し、今年4月にパリのノートルダム大聖堂火災の復旧のための資金調達の舞台ではフランスのチェリスト、カピュソンが同曲を演奏した。

フランス生まれの中国系米国人チェリストのヨーヨー・マは「分裂した世界をバッハが救うだろう」とのインタビューで述べたことがある。ヨーヨー・マはバッハのチェロ組曲が人間のすべての感情が込められた音楽とみている。「この作品は感情の状態で、思考の1つの類型だ。文化は人の感情や思考を訓練させ、これはバッハが誰よりも得意としたことだ」。ヨーヨー・マは2001年の米国9・11テロの犠牲者、2013年のボストン・マラソンテロの犠牲者を追悼するたびに組曲5番「サラバンド」を演奏した。

(2)ヨーヨー・マの信念=ヨーヨー・マは現在の世界の多くの欠陥を常に指摘してきた。幼い頃にチェロを始め、すぐに神童の称号を得た演奏者だが、歴史、国際情勢、人権問題に関心を持っている。オバマ大統領の最初の就任式で演奏を務めた後、大統領の文化的アドバイザーの役割を担い、銃器暴力事故が多い場所を訪れて象徴的公演も行った。ヨーヨー・マは英フィナンシャルタイムズ紙とのインタビューで「トランプの葬儀では演奏しないだろう」と言ったほど立場を比較的明確にする演奏者だ。

バッハ・プロジェクトの公演都市も丁寧に選ばれた。メキシコとの国境地帯であるテキサス州ラレードをはじめ、ペルー・チリ・レバノンなどが選ばれた。ヨーヨー・マは「世界各地で少しでも多くの人がバッハを聴けば、社会に変化が生じるだろう」と話した。

(3)野外公演場=来韓公演を主催するクレディア側は「ヨーヨー・マがバッハ・プロジェクトの公演場所にクラシック・ホールではなく数千人以上のキャパシティーがある意外な場所を望んだ」と語った。実際ヨーヨー・マは、他の国でもほとんど室内公演会場を選択していない。大半屋外の広場やフェスティバル用の会場、公園でバッハを演奏した。

4月のメキシコシティの広場と6月のシカゴ・ミレニアムパークでは、それぞれ2万人がヨーヨー・マのバッハを聞いた。バッハ・プロジェクトの中で最多の観客だ。マサチューセッツでは1万2000人、コロラド州では1万人を集めた。ソウル公演は8000人まで入ることができる。どれだけ多くの観客が席を埋めるかも関心事だ。

また、バッハ・プロジェクトのヨーヨー・マは公演ごとに自由な雰囲気を演出した。テキサス州では野球帽をかぶったワイシャツ姿で、タングルウッドでは演奏服に蝶の形のブローチをつけてバッハを演奏した。今回のソウル公演は既存のリサイタルとは違った雰囲気で進行されるものとみられる。

(4)行動の日=バッハ・プロジェクトはバッハ組曲の演奏だけでは終わらない。ヨーヨー・マは訪問する都市ごとに日付を別途決めて様々なイベントを企画した。ヨーヨー・マは、このイベントを「行動の日(Days of action)」と名付けた。ギリシャ・アテネではホームレス増加による都市内対立問題についての議論を行った。米国マイアミでは地域の農場の材料から料理まで結び付け、地域のコミュニティの問題を扱った。テーマは多様だ。教育・技術・政治・環境などすべてが文化とつながることができるという趣旨で各地域の社会活動家、シェフ、科学者、公務員などと交流する。

韓国の「行動の日」の内容はまだ公開されていない。バッハ演奏の翌日の来月9日、京畿道坡州(キョンギド・パジュ)の都羅山(トラサン)駅で開かれる予定だ。ヨーヨー・マは韓半島(朝鮮半島)の分断状況に常に関心を示している。ヨーヨー・マは昨年、中央日報とのインタビューで「韓国と北朝鮮が同じ月を見るように、同じバッハを聞くことができたら良いと思う」と話した。したがって、今回のイベントはまた分断状況に関する内容が含まれると思われる。ヨーヨー・マは最近のメールによるインタビューで「韓国の行動の日は、私たちが願う未来を文化が想像できるようにしてくれるということを確認する日になるだろう」と述べた。

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