韓米首脳会談前 中国外交部長、李海チャン氏に「なぜ特使の時とTHAADの立場が違っているのか」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.28 10:37
中国外交部の王毅部長が先月末に訪中した李海チャン(イ・ヘチャン)共に民主党議員に会って、文在寅(ムン・ジェイン)政府が高高度防衛ミサイル(THAAD)体系の「撤回不可」立場を固めたことに対して、「なぜ特使として来た時と立場が違っているのか」と抗議したと複数の外交消息筋が27日、伝えた。
消息筋によると、「アジア交流および信頼構築会議(CICA)」非政府フォーラムに参加するために中国北京を訪問した李議員は、韓米首脳会談の2日前である先月28日、王部長と非公開で会った。韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が中央日報-米戦略国際問題研究所(CSIS)フォーラムで「文大統領はTHAAD配備決定を取り消したり撤回する考えがない」と明確にしてから2日後のことだった。李議員は王部長にこのような政府の雰囲気を伝えたという。
王部長は李議員が5月18日に大統領特使として訪中した当時のことを取り上げ、「その時にしたTHAAD関連の話といまの韓国政府の立場は違っているのではないか」という趣旨の発言で不満を表明したと消息筋は伝えた。また、韓国政府が環境影響評価の実施を決めたため配備により多くの時間がかかることになったという説明にも、王部長は「中国の立場は延期ではなく撤回という点に変わりはない」と述べ、従来の反対の立場を繰り返し強調したという。