<中国のTHAAD報復>3カ月間で済州道の未分譲住宅30%増加
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.13 13:03
#済州道西帰浦(チェジュド・ソグィポ)でタチウオの煮付け専門店を運営するヤンさん(55)は10日、旅行会社からかかってきた電話を受けため息をついた。今月末に食事の予約をした中国人観光客が韓国旅行を取り消したというのだ。ヤンさんは「きょうだけですでに3件の予約取り消し電話を受けた。売り上げの半分を中国人観光客に依存しているが妙案もなく本当に大変だ」と訴えた。済州道が30社の旅行会社を通じて調査したところによると、3日から9日までの間に11万7588人の中国人が韓国旅行をキャンセルした。
#ソウル・瑞草洞(ソチョドン)に住むイさん(69)はこのところよく眠れない。退職金に妻のへそくりまではたいて買った済州道の分譲型ホテルのためだ。イさんは2013年に3億6000万ウォンをかけて2室を購入した。分譲当時の「年11%確定収益保障」という条件に引かれてだ。昨年初めの完工から8月までは月300万ウォンが通帳に入金された。だがこの2カ月は収益金を受け取れなかった。運営会社は「中国人観光客が来ないので客室稼動率が50%にしかならず、事態が落ち着くまで少し待ってほしい」という言葉ばかり繰り返した。イさんは「お客がいなくて収益が出なかったというので頑なに出せとも言えず、当面の生活費もなく困難な状況だ」と話す。