現代自動車、内需用vs輸出用で衝突試験…内需用逆差別はなかった(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.24 12:01
22日、仁川(インチョン)・松島(ソンド)業務地区の現代(ヒョンデ)自動車都心サーキット。600人余りの観客が息を飲んで向き合う「ソナタ」2台を凝視した。カウントダウンが終わるやいなや2台のソナタが鋭いエンジン音を出し相手に向かって疾走した。時速56キロメートルで走った2台が正面衝突する瞬間、バンパーが粉々になり破片が四方に飛んだ。ソナタは白い煙に包まれた。2台のボンネットはそっくり似た形に半分ほどつぶれた。安全ラインの後で静まりかえった観衆は背伸びしながらカメラのシャッターを押し続けた。
この日の行事は「ソナタ30周年」を迎え現代自動車が用意した世界初の自動車同士の公開衝突試演会だ。「輸出用や米国などで生産された車と違い韓国国内用の車は低品質」という批判を意識した行事だ。そこで実験には生産地だけ異なる「ソナタ2.0ターボ」2台を動員した。それぞれ忠清南道牙山(チュンチョンナムド・アサン)と米アラバマ工場で生産された。2台は外観だけでなくパワートレイン(動力伝達装置)と多くの安全・便宜仕様も同じだった。米国の法規により米国製ソナタの助手席エアバッグだけ搭乗者感知センサーが入っている点が違った。200メートルほどの距離を置いて向かい合った2台はそれぞれ運転席と助手席に2体のダミー人形を乗せ時速56キロメートルで走った。地面に設置したセンサーを通じ自律走行方式で走った。