【コラム】中国をどのように読むのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.27 13:20
『ジャングル万里』にそのような話が出てくる。中国でのビジネスの武器を取り上げながら、「最大の武器は自由な中国語、その次に重要な武器が中国を総体的に利用できる本」と紹介する一節がある。筆者が『ジャングル万里』の登場を今年最大の事件に選ぶ理由がここにある。小説は韓国が中国に対して知りたがっているすべての内容を扱う。小説とはいうが小説の形式を借りた中国使用説明書に近い。自然に中国に対する小説の解釈が韓国社会の中国認識に多大な影響を及ぼす可能性は大きくなる。
「関係」を下地にした商取引、腐敗と偽物、農民工と環境汚染、大学生の開放的性生活、朝鮮族問題、中国の浮上をどのように見るのか、中国はなぜ米国に堂々とし、日本を嫌い、また韓国をどのように認識するのか、など小説の内容はそれこそ縦横無尽だ。90年から中国を観察し中国関連の新聞スクラップ90冊、関連書籍収集80冊、中国現地取材手帳だけで20冊という作家の内面の空白が小説の中にそのままにじみ出している。問題は小説で語る中国に対する説明が果たしてどれだけ妥当かということだ。