<MERS>サムスンソウル病院、24日まで事実上閉鎖
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.15 08:39
韓国政府は中東呼吸器症候群(MERS)の再拡散が懸念されているサムスンソウル病院に対して14日、閉鎖命令を出した。朴槿恵(パク・クネ)大統領が8日、民間分野の専門家に病院閉鎖権限を付与して6日ぶりだ。感染症による大学病院の閉鎖は史上初めてだ。サムスンソウル病院はこの日、外来診療や入院・応急を除く手術・急病患者の診療を中断した。入院患者の面会も中断された。入院患者は837人だ。閉鎖措置は24日まで続く。
保健福祉部の中央MERS管理対策本部の民官合同タスクフォース(TF)のオム・ジュンシク教授〔翰林(ハンリム)大学江東(カンドン)聖心(ソンシム)病院感染内科〕は「サムスンソウル病院で管理リスト(隔離対象者)の外にある人々が感染者になったケースが半分をはるかに超える。サムスンソウル病院応急室の移送要員(55・137番目の確診者)が、MERS症状が現れた後も病院を歩き回って多数の患者と接触しており閉鎖命令権を発動するほかはなかった」と話した。オム教授は「(サムスンソウル病院の状況を掌握するために)MERS状況室を世宗(セジョン)市(保健福祉部庁舎)からサムスンソウル病院に移す案を検討している」と付け加えた。
137人目の患者は、応急室の患者を病室に移送する役を担当した。この要員は2日にMERS症状が出始めたのに10日まで勤めていたことが分かった。病院と保健当局の隔離対象リストから抜け落ちていた。この要員と接触した患者は164人、医療スタッフ(職員含む)は52人だ。すでに退院した患者・保護者・家族接触者は215人に達する。サムスンソウル病院側は入院患者のうち一般患者619人が希望する場合、ほかの病院に移す案を推進している。全柄律(チョン・ビョンユル、元疾病管理本部長)延世(ヨンセ)大学保健大学院教授は「サムスンソウル病院内の患者を封じ込めて拡散を防ぎ、軍医療スタッフや農村の保健診療院の看護師らを支援し、137人目の患者と接触したことがない患者は1カ所の公共病院に移して管理すべきだ」と話した。