【コラム】朴槿恵、強大国だけに依存すれば失敗する(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.16 09:44
汚点もある。同じ年に朴正煕は10月維新を宣言し、金日成は中央集権的な国家主席制を導入する憲法改正を断行した。それでも7・4声明の歴史的価値が否定されるわけではない。7・4声明があったからこそ盧泰愚(ノ・テウ)大統領の韓民族共同体の統一案、南北基本合意書、ソ連・中国との修交が可能だった。金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が金正日(キム・ジョンイル)総書記と6・15、10・4南北首脳会談を持ったことも同じだ。6・15共同宣言の母胎は7・4声明だった。
李明博政権に続き、朴槿恵政権の南北関係も大きく後退した。経済力・軍事力が強くなったという点を勘案すれば、批判を受けて当然だ。韓国が南北関係の改善の突破口をつくらないで米国や中国に北核問題の解決を要求するのは難しい。すでに習近平主席も南北関係の改善を注文した。日本の右傾化も、韓国を排除した朝日交渉も、このままでは牽制する方法がない。