奇瑞の新車発表会は特に注目を集めた。招待された海外の人々も驚かせた。

ポルシェで「ケイマン・ボクスター」「９１８スパイダー」などの設計を担当したハカン・サラコグルー氏、スマートとメルセデスベンツの首席エンジニアだったクラウス・バデンハウゼン氏、ＢＭＷ・ＧＭ・ベンツのデザイナーだったセルジオ・ルレイロ氏が次々と演壇に立った。奇瑞は彼らの力を借りてｉＡｕｔｏ（インテリジェンス自動車）という新技術概念を提示し、２０２０年までに海外有数ブランド並みに飛躍するという抱負を明らかにした。

奇瑞に代表される中国車業界の夢は実現するのだろうか。両論がある。やや時間がかかるという点は一致している。韓国自動車企業の関係者は「中国車が韓国車に追いつくには１０年はかかる」と断言した。別の自動車企業の関係者も「中国企業が少数の高品質車両を作ることはできるだろうが、数万－数十万台を均一の品質で量産できるかは疑問」と評価した。

しかし時間の問題にすぎないという反論も少なくない。何よりも政府の意志が強い。第１２次５カ年計画（２０１１－２０１５）によると、中国政府は数十社が乱立する現在の自動車業界を年産３００万台以上の大型グループ２、３社と年産１５０万台以上の中堅グループ４、５社を中心に改編するという方針を立てている。海外輸出も昨年初めて１００万台を超えた。観致汽車の「Ｑ３」は中国車では初めて欧州輸出を控えている。

ＫＯＴＲＡ上海事務所のキム・ミョンシン次長は「企業が品質の向上に積極的で、中国政府の意志も強いため、予想より早く中国車の競争力が向上する可能性もある」と話した。

奇瑞の工程研究開発院長は「海外優秀人材を積極的に誘致しながら、技術とデザインの差を大きく減らした」とし「遠からず世界的自動車メーカーと中国企業が同等な位置に立つことになるだろう」と述べた。


＜上海モーターショー＞“模倣車”が減少…中国の躍進（１）