中国福田汽車の最高経営者は「5年以内に韓国自動車に追い付く」と予測した。生産台数はすでに韓国を追い越し、独自のエンジンを作れるほどに技術力も向上した。「安物」を作っていた以前の中国を考えては誤算だ。中国がインテル、GEなど800ほどのグローバル企業の研究開発(R&D)センターを誘致して西欧の先端技術を熱心に学んだ結果だ。日本も追撃圏内からはずれた。日本のメーカーは昨年の景気回復により設備投資を21%増やした。技術がすぐれて労使関係が安定した日本企業が投資まで増やせば適う相手はない。実際に日本の部品に対する依存度はますます大きくなっている。現代(ヒョンデ)自動車や三星(サムスン)電子の携帯電話にも間違いなく日本の部品が使われている。
昨年これによる対日貿易赤字が253億ドルに達した。最終製品は中国と競争し、核心部品は日本に頼り、では韓国企業の境遇が困窮するほかない。そうしている間に経済の基礎体力ががたっと落ちた。昨年の製造業の生産能力は前年比3.1%増に止まった。4年ぶりの最低値だ。大韓商工会議所によると売上げ500大企業中55%が「自社の業種は未来有望産業ではない」と回答した。