韓国の実質所得、また後退…貧富の格差が深刻化(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.24 08:25
税金・保険料・年金などの非消費支出部門では正反対の現象が見えた。非消費支出は高所得層である5分位だけで前年同期より0.9%減少しただけに残りの分位ではすべて増加した。特に、利子費用は比較的に低所得層である1分位と2分位でそれぞれ16%と18.2%増加したが、5分位では11.9%減少した。家計簿の形態で集合調査をする統計庁の立場では明確な理由が分からないという立場だ。ただし、低所得層は借金が増えたり、融資金利が上ったりしながら利子負担が大きくなり、高所得層は借金を減らしたり、融資金利が下がったりしたという解釈が可能だ。
このような状況で代表的分配指標である5分位倍率は悪化した。5分位倍率は上位20%の平均所得を下位20%の平均所得で分けた値で、数値が高いほど貧富の格差が大きい。所得から非消費支出を差し引いた可処分所得基準、第3四半期5分位倍率は5.18倍で、昨年第3四半期(4.81倍)より高まった。5分位倍率は昨年第1四半期から今年第3四半期まで7四半期連続で前年同期より高まっている。