ネイチャー誌「韓国基礎科学研究院、4年で4000%以上研究成果増やした」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.28 10:40
これまで意欲を出せなかった研究も果敢に支援する。宇宙の秘密を明らかにすることで期待を集める暗黒物質など長期間・超大型装備が必要な研究である「巨大科学(big science)」を主に取り組む。価格が数十億ウォン台に達する透過型電子顕微鏡(TEM)など高価な装備も研究に必要ならば買い入れる。「礎科学研究院式の集団研究」も成果を出す秘訣だ。
例えば生命科学分野の世界的権威キム・ナリー(V. Narry Kim、ソウル大生命科学部教授)基礎科学研究院RNA研究団長も、集団研究で成果を出した。生命科学者であるキム団長は生涯にわたりRNAを研究したが実際にRNA構造を目で確認することができなかった。基礎科学研究院の集団研究システムのおかげでスイスのチューリッヒ工科大で構造生物学専門家ウ・ジェソン研究委員を迎え入れた。たんぱく質を精製して結晶を作るノウハウを持つ研究者だった。集団研究のおかげでキム団長はRNAの3次元構造を確認し、2度も学術誌『CELL』に論文を書いた。