【社説】消費者が目をつぶればフォルクスワーゲン問題はまた起きる=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.07.03 13:11
「ディーゼルゲート」以降、このゲートの主役であるフォルクスワーゲンの韓国市場に対する態度は高慢と無視一辺倒だ。ディーゼルゲートはフォルクスワーゲンが燃費と効率を最大化し大気汚染源の排出は極小化するディーゼル内燃機関車両技術を確保していると誇った「クリーンディーゼル」が実は虚構だったという事実が明らかになり始まった。排出ガスを減らしたのではなくソフトウェアを操作して測定値を減らした事実を米国の市民団体が明らかにしたのだ。
このゲートはフォルクスワーゲンが消費者を対象に行った詐欺だ。したがって被害に対する責任は一次的にフォルクスワーゲンが負わなければならない。ところがフォルクスワーゲンの対応姿勢は市場ごとに差別的に異なる。その中でも韓国市場に対する無誠意と無視はそのレベルが最も激しい側に属する。フォルクスワーゲンは韓国市場に対しては「消費者補償計画はない」とし、道義的次元から社会貢献基金100億ウォンを寄付するという立場を明らかにした。また、リコール計画も3行だけの誠意のない計画書を環境部に送り3回差し戻された後、これまで何の反応も見せずにいる。