サムスン電子の無料音楽ラジオアプリケーションの「ミルクミュージック」がアプリマーケットで突風を起こしている。

サムスン電子は３０日、先月２４日に公開された自社のミルクミュージックがアンドロイド人気無料アプリマーケット１位に上がったと明らかにした。

ダウンロード件数は先月２９日までで５０万件を超えた。前日まで人気無料アプリ１位と２位は「Ｖ３＋」と「カカオトーク」だった。音楽サービスアプリが、会員数１億６０００万人の国民的アプリのカカオトークと、自動でアップデートされる証券取り引きセキュリティアプリの「Ｖ３＋」を抜いて１位に上がったのは異例だ。

ミルクミュージックは韓国最大規模となる３６０万曲の音楽を無料で聞くことができるアプリだ。ミルクミュージックが持っている多様な無料音楽を鑑賞するには必ずサムスンの　スマートフォンを使わなければならない。このため最近スマートフォン危機に陥ったサムスン電子には有力な救援投手として浮上している。

サムスン電子の戦略ファブレットフォン「ギャラクシーノート４」とともに韓国で発売されたミルクミュージックは同じアンドロイドＯＳでもＬＧ電子など他社のスマートフォンでは使うことはできない。

サムスンのスマートフォンでも２０１１年４月に発売された「ギャラクシーＳ２」以前のモデルの場合には「アンドロイド４．０」以上にＯＳのバージョンをアップグレードしなければならない。ミルクミュージックはサムスン電子無線事業部メディアソリューションセンターが直接開発したサムスン専用アプリだが、基本で搭載されるアプリからは抜けている。これに対しサムスン電子関係者は、「ＫＴなど音楽サービスをしている移動通信会社の反対のため基本搭載できなかった」と話した。

ミルクミュージックは韓国が世界市場で２番目のサービス開始国だ。３月に米国で初めてサービスが始まってから６カ月ぶりに４００万件以上のダウンロード記録を達成するなど、昨年９月に始まったアップルの「ｉＴｕｎｅｓラジオ」と１・２位競争を行っている。ミルクミュージックは米国で近く広告を誘致する計画だ。音楽を聞くには広告を鑑賞しなければならない形だ。また、近い将来ネットワークがつながっていない状態でも特定ジャンルの音楽を鑑賞できるサービスを有料で提供する計画だ。

サムスン電子関係者は、「米国と韓国でのサービスを手始めに近く欧州と中国でもミルクミュージックサービスを拡大する計画だ。アップルのｉＴｕｎｅｓのようにギャラクシーだけのグローバルコンテンツとして作るだろう」と話した。


サムスンの無料音楽ラジオアプリ、アプリ市場で突風起こす（２）