韓国の主力成長分野の一つ、情報技術（ＩＴ）業界も規制改革が求められる。例えば、最近は韓国の大衆歌手が海外で人気だが、韓国の消費者は韓国のクレジットカードを利用して、海外オンライン市場で自由にアルバムや映画を購入することができない。歌手ＰＳＹの場合、世界のファンが簡便オンライン決済システムを通じてｉＴｕｎｅｓで彼のアルバムを簡単に購入しているのに対し、韓国の消費者は海外クレジットカードを使ってこそ購買できるという現実は規制の非効率性を端的に見せている例だ。幸い、韓国政府はこの部分の改善を検討中という。

現在、韓国は重要な分岐点に立っている。効果的な規制改革を通じて国際的な規範と慣例を準行すれば、国際的な競争力をよりいっそう強化できるはずだ。一方、国内問題の解決に集中すれば、韓国経済を新しく革新的な思考から遠ざけるだけでなく、潜在的投資家が韓国より開放された他の市場に流れる可能性もある。振り返ってみると、漢江（ハンガン）の奇跡が可能だったのは、韓国の指導者と経済主導者が絶えず新しいアイデアを考案し、無数の挑戦を克服しながら、決断力を持って改革を実現させてきたからだ。今まさにこうした改革の精神に焦点が合わされなければならない時期だ。

私たちは韓国政府が緊密な協力を通じて規制改革を必ず成功させることを期待する。韓国国内の外国人投資企業は世界で最も大きな韓国支持者だ。韓国政府がより包括的に規制緩和努力を続ければ、外国人投資企業は韓国への投資をさらに拡大すべきだという点を本社に要請することになるだろう。在韓米国企業はこうした一連の規制改革過程を通じて、韓国経済がさらなる躍進をし、第２の漢江の奇跡を実現できるよう積極的に助けるだろう。

エイミー・ジャクソン在韓米国商工会議所（ＡＭＣＨＡＭ）代表


【コラム】「第２の漢江の奇跡」　規制改革の成功にかかる（１）