ソン・イェジン（２６）はカメラの液晶画面で撮影したばかりのイメージをチェックした後、「だめです。これが出てしまうと本当にだめです」と言いながら首を振った。

できるだけ自然な姿を出そうとする写真記者と、少しでも顔が小さく見えるように写ろうとする女優の神経戦は３０分ほど続いた。

「笑えと言われたので笑ったら口の奥まで見えるような写真が出ました。 そんな写真を見て喜ぶ人がいるでしょうか。女優はほんの少しでも美しく見える写真が出るのを望みます」

映画「妻が結婚した」（ジュピターフィルム、チョン・ユンス監督）の公開（２３日）を控え、ソン・イェジンとソウル江南区論硯洞（カンナムグ・ノンヒョンドン）の焼肉店「ヨルジョン」で会った。 料理が出てくると、ソン・イェジンの箸は忙しく動いた。

－－「妻が結婚した」はもう見ましたか。

「いいえ。 まだ後半作業が終わっていませんし、それ以前の技術試写会には一度も行っていません。 いつもメディア向け試写会で、検査を受けるような気持ちで初めて映画を見ます。 それとなくスリルを楽しんでいるようなところもあります（笑）。しかし記者の方は笑うところでも笑わず、悲しくても泣かないので、俳優は壁を見ながら演技をしているような感じがします（笑）」

－－今回の映画は自分にとってどんな意味があるのでしょうか。

「二重結婚という素材は重いのですが、『ナンパの定石』よりもはるかに軽快な映画になると思います。 私が見ても決まり悪い場面がたくさん出てきます」

－－映画のインアという人物をどれほど理解できましたか。

「正直言って５０％も理解できませんでした（笑）。インアはどうしようもない性格ですが、十分にかわいさのある女性です。 他の男性と結婚すれば残った男性がつらいということが分かっているので、絶対につれない態度はとりません。 結婚も２人以外とはしません。 ２人との２つの家庭での生活が幸せになると信じているのです。 インアは自由奔放なパリやスペインで長く暮らし、母の影響を受けていないのでは。 ところで、少し悩むことがあります。 結婚したのに新しい愛がやってきたら、どうしたらよいのか」

－－インアのように暮らしている人はいるのでしょうか。

「本当にいたのです（笑）。私がこの映画に出るというので、中国のファンが英国の新聞に出ていた記事を翻訳して送ってくれたのですが、一つの家で２人の夫と暮らしている女性が実際にいました。 ２人の男性の反応も面白い。 お互いを知らなかった時は憎み合っていましたが、実際に顔を合わせてからは言葉では表せない同質感を感じているようです。 本当に不思議でしょう」


＜ほろ酔いトーク＞ソン・イェジン「生まれ変われば歌手になってみたい」（２）