ドルを超える基軸通貨目指して4年で反対に進む「人民元崛起」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.04 11:14
3日付の日本経済新聞によると、中国の全貿易決済のうち人民元が占める割合は今年1-3月期に14%を記録した。2015年の27%に比べ半分水準に落ちた。留学資金送金など国際決済(資本取引)規模も上海を基準として1-3月期に4413億元で前年同期に比べ23%減少した。2015年7-9月期に1兆元に達していたことと比較すると大幅な減少だ。国際決済市場で人民元が使われる割合も2015年8月の2.8%から今年3月には1.8%まで低くなった。順位は4位からドル、ユーロ、ポンド、円、カナダドルに次ぐ6位に落ち込んだ。
人民元の使用が1年間で急激に減ったのは中国当局の外国為替市場規制のためだ。中国政府は2009年から人民元決済を許容した。人民元直取引市場開設など人民元の国際化に一肌脱いだ。韓国も昨年10-12月期の全決済のうち2%、対中輸出の6.7%が人民元決済だった。しかし人民元の使用が増え人民元の価値が急激に落ちた。こうしたことから中国当局は2015年から規制強化に出た。現在は500万ドル以上を海外に送金したり両替する場合、当局の事前承認を受けなければならない。