【コラム】まだ見えない韓国の創造経済(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.17 10:20
現代車の状況は相対的に暗鬱だ。米国市場でリコールが相次ぎ、厳しい時期を迎えている。市場シェアでも苦戦している。先月、現代車の米国市場シェアは3.9%だった。2010年12月以降では最悪だ。また、米政府は現代車が燃費を誇張したとして1億ドルの罰金を科した。国内販売もよくない。輸入車による市場シェア拡大は加速している。現代車は最近、セダン型新車アスランを出したが、燃費は9.5キロと平凡なレベルだ。特に目を引く長所が見られない。現代車は円安と労組のため厳しいと訴えるが、全体の62%(昨年)を海外で生産しているため円安の部分については説得力が落ちる。
ほかにも悪材料がある。現代車は最近、ソウル韓国電力本社の敷地を10兆5500億ウォンで落札した。鑑定価格の3倍にのぼる金額だ。メディアは鄭夢九(チョン・モング)現代車グループ会長を「大胆な勝負師」と持ち上げて報道したが、現代車優先株の最大株主であるノルウェーのミューチュアルファンド、スカーゲンファンド側は「現代車の決定に驚いた。今後、企業経営システムがもう少し改善され、株主の利益を念頭に置くことを望む」と明らかにした。現代車の成長のためには未来戦略はもちろん、内部構造にも目を向ける必要があるという指摘だ。