ドルを超える基軸通貨目指して4年で反対に進む「人民元崛起」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.04 11:13
2013年に当時中国人民銀行の通貨政策委員だった陳雨露(現人民銀行副総裁)は、「30年以内に人民元が基軸通貨としてドルに代わるだろう」と自信を見せた。いわゆる米ドル覇権を超える人民元崛起だ。
しばらくの間この構想は着々と進められた。2016年に国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)通貨バスケットに人民元が正式に編入された。新興国の通貨で初めて準備通貨と認められたのだ。SDR編入により人民元が国際通貨のひとつの軸になれば外貨準備高のうちドルの割合を減らし長期的にドルのくびきから抜け出すことができる。