北側代表「北の先軍政治が南の安全を守る」 南北閣僚級会談
南北閣僚級会談の北朝鮮代表団長である権虎雄(クォン・ホウン)内閣責任参事が12日、「北の先軍が南の安全を図っており、南の広範囲の大衆がその恩恵を受けている」と主張し、波紋が広がっている。 この発言はいわゆる先軍政治を宣伝するもので、北朝鮮のミサイル・核開発が韓国の安全を守っているという趣旨だ。
権団長はこの日、釜山のAPECハウスで非公開で行われた第19回閣僚級会談初全体会議の基本発言で、このように明らかにした。 権団長ははこれに先立ち、メディアに公開された冒頭発言でも「100余年前に先祖が火縄銃がなくて亡国条約を強要された」とし、北朝鮮のミサイル開発を正当化するような発言をした。
これに対し、韓国側首席代表の李鍾ソック(イ・ジョンソック)統一部長官は「誰が北側にわれわれの安全を守ってくれと話したのか」と異義を提起したと、会談報道官の李寛世(イ・クァンセ)統一部政策広報室長が伝えた。