【コラム】市場の失敗より怖い政府の失敗=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.04 13:56
寡占・外部効果・公共財と情報の非対称のような現象は、長い間新古典派主流経済学の厄介な主題だった。「見えない手」の崇高さを自由競争市場と価格調節機能で理論化し、それを精巧な修理モデルに昇華したミクロ経済学の教科書で、これらは周辺的な市場の失敗の事例に置き換えられた。それが2008年に米国発の金融危機が地球村を襲い、新自由主義が非難を浴びたことでこれらの概念が学界と政策の中心部に進撃した。積極的市場介入論者らは市場の失敗を大義名分にした。
Jノミクス〔文在寅(ムン・ジェイン)政権の経済政策〕の20カ月は政府の失敗が市場の失敗よりさらに危険になるおそれがあるという恐怖感を呼び覚ました。ある民間経済研究所の政府規制事例集を読んでいて接した「強い政府の力」(ジョン・アイケンベリー)の概念に、膝を叩いた。