【社説】渾身の力を込めて北朝鮮兵士を生かしたが人格テロだとは=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.23 16:22
銃弾に撃たれて亡命した北朝鮮兵士を生かした亜洲(アジュ)大重症外傷センター長のイ・グクジョン教授が人格テロに苦しめられたという事実は衝撃的だ。イセンター長は昨日、記者会見を通じて「生死の境をさまよっていた兵士が2回にわたる手術を受けて意識を完全に回復した」とし「これまで色々な心地悪いことがあった」と吐露した。北朝鮮兵士の寄生虫感染事実の公開をめぐって政界などで人権侵害の論争が巻き起こると心境を告白したわけだ。彼は「医者にとって患者人権は『命を救うこと』だが、言葉が言葉を生むような状況に深い恥辱感を覚えた」と話した。
イセンター長は2011年「アデン湾の黎明」作戦時、銃に撃たれて負傷したソク・ヘギュン船長も生かした。今回も北朝鮮兵士の糞便が顔に飛んで血まみれになって手術を止めず渾身の力を込めた。そのような献身を励ますどころか、冒とくしたとは恥ずかしいばかりだ。得に、正義党のキム・ジョンデ議員は「寄生虫と内蔵の糞便、胃腸のとうもろこしまで公開して兵士が人格テロにあった」と主張した。我々はキム議員に聞きたい。本来、人格テロをしたのは若者の体にそのように多くの寄生虫を育つように放っておいた北朝鮮ではないだろうか。軍と協議して患者の状態を公開したイセンター長を貶める思惑が気になる。