【時視各角】投機屋エリオットに食いちぎられる韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.07 09:26
サムスンとエリオットファンドの前哨戦は1勝1敗で終わった。裁判所は「サムスン物産と第一毛織の合併比率は合法」と判決した。先週末に海外の議決権諮問会社などは「合併に反対せよ」と勧誘した。17日の株主総会を控え双方は票集めの真っ最中だ。残る変数は裁判所がホワイトナイトに名乗りを上げたKCCが譲り受けたサムスン物産株5.79%の議決権を認めるのか、また、11.21%を持つ国民年金がどちらの手を上げるかだ。
率直にサムスンとエリオットの争いではだれが勝つかよりも後遺症がさらに大きな問題だ。韓国政府は1961~81年の高度成長期に株式上場を積極的に推奨した。銀行の高金利貸付の代わりに証券市場で安定的資本を引き込み、限定された資金でより多くの投資を引き出すための布石だった。上場会社には非上場会社より破格な税制優遇政策まで展開した。