【社説】韓国自動車産業、今リセットできなければ未来はない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.04 16:25
自動運転技術や電気自動車など未来の自動車の競争力を育成するため、世界は規制を緩和して研究開発(R&D)に力を注いでいる。このため世界の自動車産業は快速走行を続けているが、韓国はバックギアに入れて後退している。中央日報が3日間連載した「リセット、韓国自動車産業」シリーズの結論だ。スウェーデンでは無人清掃車が住宅街を行き来しながらゴミを収集する。スウェーデン・イェーテボリ市では運転手がいない自動運転電気バスが試験運行中だ。25トンのボルボトラックが列を作って道路を走行したりもする。市が関連規制を緩和したおかげだ。
一方、韓国の自動運転技術力は最下位水準だ。米国自動運転技術調査機関ナビガントリサーチによると、今年の現代車グループの自動運転技術力は調査対象19社のうち15位だった。昨年の10位から5つも落ちた。規制の影響が大きい。現代車など韓国の20余りの企業・大学が政府から臨時許可を受けた自動運転車は47台にすぎない。昨年までの運行記録は計19万キロにすぎず、データ蓄積から競争国とは大きな差がある。韓国企業の競争戦略も望ましくない。海外企業は自動運転技術開発のために戦略的提携をし、関連技術会社を買収している。しかし韓国自動車産業の昨年の年間M&A(合併・買収)取引額は中国や米国の10%程度にすぎない。企業のR&D投資も不足している。