<韓国半退移民>(中)幻想を捨てろ…月200万ウォン「皇帝移民」はいない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.15 15:59
#2011年10月からフィリピンのカビテ州アマデオロに暮らしているハン・サンスクさん(67、女性)。彼女は「一度の失敗」の末にフィリピン定住に成功した。2006年、37年間の教職から引退したハンさん夫妻は暖かい国で暮らしたいと思っていた。2007年、ある国内企業の退職移民説明会に行って夢のような移民生活に夢中になった。約4カ月後の2008年3月、夫と共に荷物をまとめてフィリピンのラグナ州にふらっと出かけた。しかし実際に夫婦が直面した現地生活は期待とは違う状況だった。現地公務員の怠けた行政処理のために運転免許を取るだけで4カ月以上かかった。100万ウォンを超える家賃も負担だった。生活が孤立すると故国への懐かしさだけが募った。結局2年後にフィリピン生活を終わらせ2010年3月、韓国に戻ってきた。ハンさんは「初めての移民時は、好奇心と期待で胸がふくらみ準備なしに出発して苦労した」として「1年半の間、生活条件が良い地域を物色して30年の長期賃貸住宅を契約するなど綿密な準備の末にフィリピン定住に成功した」と話した。
#韓国で事業を整理した後、昨春にマレーシアのクアラルンプールにある高級住宅団地に移住したキムさん(62)。彼は趣味のゴルフを思う存分楽しめる引退移民を望んだ。最初は米国やカナダを念頭に置いていた。ところが孫を早期留学させようとする息子夫婦の勧誘でマレーシアを選択した。正式に引退ビザをもらって生活が安定した上に人件費も安く、気候も温暖だった。毎月、息子夫婦から生活費ももらっている。キムさんは「年を取ってなじみの薄い外国に夫婦だけで行って定住するのは容易ではない」として「少しの間観光に行くのではなく10年以上も暮らさなければならないので、長期プランを組むべきだ」と助言した。