<取材日記>日本が北朝鮮人拉致?…北大使館の“生半可”会見

<取材日記>日本が北朝鮮人拉致?…北大使館の“生半可”会見

2007年06月27日11時44分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  26日午前9時、北京の駐中北朝鮮大使館で内外信記者会見が行われた。記者たちは緊張した。ここ北朝鮮大使館が記者会見を開くのはほとんど2年ぶりだからだ。国際原子力機関(IAEA)代表団が中国を去って平壌に向かい、6カ国協議再開が予想されるタイミングで、記者たちの触覚を刺激した。

  しかし会見のテーマは予想とまったく違った。金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)の肖像画が掛かった会見場には北朝鮮に暮らし、日本によって拉致されたという女性が、大使館関係者2人とともに出席した。進行者が「4年前、日本で拉致されたト・チュジさん」(58、女)と紹介したこの女性の言葉を整理すれば次の通りだ。

  「1949年、日本の川崎で在日韓国人ト・サンダルと日本女性の間の三女として生まれた。60年、第48次北送船に乗って家族とともに北朝鮮に渡った。2003年10月18日“悪い人”に誘われ、豆満江を渡って中国に密入国させられた。川を渡った後、待機中のジープに乗せられて拉致された。3日後、瀋陽駐在日本総領事館に抑留され、同年11月21日、日本の千葉県に連れてこられた。毎日、殺人事件が報道される所で、3年8カ月間、悪夢のような生活をした。当局者たちに「家族を連れてこなければならないのではないか」と勧められたが「嫌だ。こんな非人間的な所に子供を住まわせるわけにはいかない。私は故国に帰る」と拒否した。睡眠薬と酒で毎日を送り、北朝鮮に置いてきた5人の子供が幸せに暮らしているという話を聞いて6月21日、東京の成田空港を発って北京に到着した」そして最後に「将軍様をしのぶ」という内容の北朝鮮シリーズ映画『民族と運命』の主題歌を歌った。この映画は在外海外同胞たちが北朝鮮の懐に抱かれる内容の政治宣伝物だ。会見はこれで終わった。

  北朝鮮のどこに住んでいたのか、誰が、どうやって自分を誘い出して北朝鮮を離れたのか、拉致されたと言いながらどうやって日本を自由に離れることができたのかなどの質問が飛んだが、トさんと北朝鮮大使館関係者は何の返事もなく会見場を去った。質疑応答の時間はまったくなかった。集まった外信記者たちは露骨に不満を吐いてはあざ笑った。

  一方的に発表されれば信頼は落ちるほかない。この日の北朝鮮大使館の行動は「日本人拉致問題に対する生半可な対抗」と言われて終わった。
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