“元慰安婦おばあさん”のその傷…全部写真に収められるだろうか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.13 10:07
アンさんは「インタビューは、おばあさんの途切れた記憶をパズルのように合わせる過程」と話した。昨年、95歳で亡くなったイ・スダンおばあさん。元慰安婦として中国まで連行されたおばあさんは、戦争が終わった後にも故郷へ戻ることができず中国に残った。慰安婦の被害によって子供を産むことができなくなったおばあさんは、人形を自身の子供にして生きてきた。
東ティモールで会ったあるおばあさんはアルツハイマーを病んでおり、証言を聞くことができなかった。代わりに妹が姉の傷を聞かせてくれたが、おばあさんの顔がゆがんでいった。記憶は失ったが、苦痛は残っているわけだ。アンさんは「東南アジアの元慰安婦らは政府や機関から保護を受けられていない」とし、「我々がその被害者が堂々とした声を出せるように導かなければならない」と話した。