【コラム】私たちの未来を共に悩む政治家が恋しい=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.21 09:07
それだけではない。遊説会場で政党代表が「地域が立ち後れたのは、ずっと力のない政党を選んでいたから」と言ってもかまわないのだろうか。これまでの地域の立ち後れは政治的な報復だったという話なのか。劣勢地域で私たちの候補を選べば予算爆弾をさく烈させるという政党代表は、国会議員が何をする地位にあると思っているのだろうか。地方区の予算を取るために国会に送り込んだ密使だと感じているのだろうか。
もちろん地元の人々にキムパプ(のりまき)1本も接待できない厳格な選挙法を守って票を得ようとすれば、こうした地域嘆願解決型の公約を前面に出すのかもしれない。だが国民はそんなに単純ではなかった。国会議員候補らは住民たちの票だけを眺めて公約を掲げたのか知らないが、住民たちは大韓民国のことを考えて投票した。これは選挙の結果から明確にあらわれている。切符販売的な地域公約が乱舞してイメージ政治だけを活発に行った政治状況が、国民の審判を受けた理由だ。