韓国最高ポータル「ネイバー」、コメントねつ造疑惑に警察捜査依頼(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.22 13:52
今回のコメントねつ造疑惑は、ネイバーが持つ国内ニュース流通産業への絶対的な影響力を傍証している。インターネットマーケティング企業「ニールセンコリアンクリック」によると、一週間に一度でもネイバーウェブやアプリを使う人は3300万人に達する。このうち毎日ネイバーでニュースを見る人は1300万人以上。ネイバーは提携報道機関(124カ所)から送られてきた2万件余りの記事のうち、一日平均200件ほどを選んでホームページのメインに配置する。その選択基準はネイバーにある。ネイバーが自らの設計したコンピュータアルゴリズムで似たようなニュースをまとめて(クラスタリング)、その中からニュース編集エディターがメインに露出する記事を選ぶという形だ。特定の記事をネイバーのメインに出してほしいというユーザーの要請(クリック)が多ければ、エディターがこれを反映したりもする。青瓦台請願文に言及された記事もメインに掲載された。
国民大学言論情報学部のソン・ヨンジュン教授は「ネイバーはすでにメイン露出記事を選択してニュースの配列を決めることによって、世論の流れに途方もない影響を及ぼしている」とし「事実上、言論の役割を果たしているのに、ネイバーは権限だけを享受して責任は負わないのが問題」と指摘した。ニュースサービスを担当するネイバーのユ・ボンソク専務は「長期的には(人間の介入を減らし)100%アルゴリズム基盤でやっていくことが目標」と説明した。だが、ネイバーのニュースサービスのアルゴリズムも現在は非公開だ。