体制安定を急ぐ金正恩、米国と対話の道を選択(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.01 11:14
北朝鮮も金正恩体制の定着のため、米国との関係改善を選んだという分析が支配的だ。強盛大国元年と宣言した4月15日の「太陽節」(金日成主席の100周年誕生日)を控え、北朝鮮は大規模な食糧が必要な状況だ。また金正恩の統治力強化のためにも対米関係の改善と周辺情勢の安定は必須だ。
こうした情勢変化は韓国にとって必ずしも友好的なものではない。昨年夏のインドネシア・バリ南北非核化会談で構築した「南北協議と米朝協議の併行フレーム」が崩れるのではないかという懸念もある。典型的な「通米封南」(韓国を排除して米国とのみ対話をする北朝鮮の戦略)ということだ。さらに北朝鮮は最近、総選挙(4月11日)と大統領選挙など韓国の選挙を控え、強硬な姿勢を見せている。