【時論】THAADと歴史の韻律=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.17 14:28
すでに配備が決定しているTHAADを、中国が反対するからと言って撤回や先送りなどはできないとする主張と、南北関係や国家安保の実益もなく韓中関係だけを悪化させるという主張が対立している。親米か親中か、事大か自主かという論争は知的レベルの下落の域に達している。30年前、西ドイツでは、69年からドイツ社会民主党(SPD)-FDP連立が推進してきた東方政策を82年にCDU-FDP連立が引き継いだ。連立政府の一つの効果でもあった。
どのようにするべきか。THAAD配備決定以前に、北核問題の解決進展のために、もう少し効果的な外交を展開できていればよかった。だが、今のような状態でも何の対策がないわけではない。今からでも真剣な北核交渉が開始できれば、THAAD配備の名分は減らすことができる。中国が北朝鮮を効果的に説得し、必要ならば強圧的手段も講じなければならない。韓国と米国も自信を持って中国がそのような役割を果たせるように、助けとなるような時間と空間を開く必要がある。直ちにTHAADで防御するべき北朝鮮の核ミサイルが配置されたわけでもない。米国もそのように判断している。