米国が利上げすれば、中国がアジアを掌握?(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.09.15 15:28
米国がお金が必要となり、世界に広がったドルを集める時、常習的に使う方法が利上げだ。利上げをすればドルは返済のためにまた米国に戻らなければならないため、新興市場はドルの流出で通貨危機を迎える。すると米国は本国に集まったドルを保有し、死んだ新興市場の最も価値あるものを安値に買っておき、国際通貨基金(IMF)を動員してドルを供給する。その結果、新興市場の不渡りを防ぎ、株価を上げて悠々と収益を握っていく。これが過去20年間に発生した世界金融危機の本質だ。利上げをすると米国連邦準備制度理事会(FRB)議事録に一行書けば、世界株式市場はドルの回帰を恐れて暴落し、新興国は通貨危機を迎える。昨年もフラジャイル・ファイブ(脆弱な5カ国)が通貨危機で死にかかった。
今年も9月の利上げ説、12月の利上げ説で巧妙な手段を使う。しかし米国が過去20年間に金利で利益を得た良い時期も過ぎ去っている。