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【時視各角】女子アイスホッケー南北合同チーム、正義と傲慢

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.22 13:18
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「夢追い人とは恋をするな」(Don’t fall in love with a dreamer)というポップソングがある。1980年代を風靡した米国の歌手ケニー・ロジャースとキム・カーンズがデュエットで歌った。歌詞はその理由をこう説明している。「彼があなたをだますから。あなたが彼を変えたと信じた瞬間、彼はあなたから去っていくだろう。彼はいつもあなたを傷つける」。

女子アイスホッケー南北合同チームをめぐる騒ぎを見ながらこの歌を思い出したのは、夢を追う政府が自分を愛した若者たちを傷つける姿と重なるからだ。文在寅(ムン・ジェイン)政権の核心支持層である20、30代の80%以上が合同チームに反対し、深い挫折と失望感を吐露するのを見ると、傷は本当に深いようだ。政府も戸惑いを見せている。仮想貨幣問題に続いて2回連続で予想しなかった若者の激しい怒りに直面した。大統領があたふたと選手村を訪れて選手たちをなだめたが、大きな効果はないようだ。この政権の必殺技である感性政治も若い層が望む水準に合わせられずにいる。

 
20、30代を要約するキーワードは「正義」だ。民主化後の世代はあらゆる不正と腐敗を見て育った上の世代とは違う。さらに絶望的な現実が重なり、正義はより大きな意味を持つ。正社員というタイトル自体が非常に有難く感じる現実の中でやむを得ずあきらめるが、それが不正のためなら我慢できないはずだ。若者たちが「富の相続」「傲慢」のような言葉に敏感に反応する理由だ。数少ない機会までが不当に奪われる剥奪感のためだろう。

皮肉な点はこの政府のキーワードも正義という事実だ。不正な政権を審判した民主革命を成功させた国民が選択した政府であるため当然のことだ。しかしこの政府の正義は「自分が正義」という傲慢に変色した。自らが革命政府だと錯覚したからだ。自分と考えが違えばすべて積弊であり、自分が決めれば清算対象だった。それでもそこまでは理解が得られた。

しかし北朝鮮は違った。若者たちにとって北朝鮮は世襲した金正恩委員長の王国にすぎない。そのような人たちと合同チームを結成するからといって韓国選手のオリンピック(五輪)出場機会を奪うのは政府の「傲慢」だった。北朝鮮に幻想を抱く「夢想政府」は自分たちが決めれば当然従うものと考えていた。憤怒に当惑しながらもそう信じた。内心が反映された失言がそれで続いた。

「女子アイスホッケーはメダル圏外だから問題にならない」という首相の発言は希望を抱くことさえもぜいたくだと感じる若者の胸を突き刺した。「正社員どころかバイトで転々とするメダル圏外の人間の機会は奪ってもかまわない」と自分のことのように感じた。「合同チームの競技は歴史の名場面になるはず」という大統領の言葉も「自分が正義」という傲慢と変わらなかった。北朝鮮の選手が競技する場面は出場機会を剥奪された選手には最悪の場面となる。

本当の最悪は「過去10年の保守政権の教育が間違っていたため」という与党関係者の言葉だった。過去10年間、最も良い教師は北朝鮮だった。韓国哨戒艦「天安」を爆沈させ、延坪島(ヨンピョンド)を砲撃し、木箱入り地雷を設置した。多くの若者が命を奪われ、足を失った。そして開発した核・ミサイルは実戦配備を目の前にしている。合同チームが参加した五輪が終わればまたミサイル発射を続けるのは明らかだ。そのようにされても学習効果がなければ、それは夢想を越えて妄想に近い。

若者の怒りを軽視してはいけない。政府の正義から傲慢のバブルを取り除いてこそ夢想から覚めることができる。1980年代に大学に通った青瓦台の参謀らが今日の若者の挫折の深さを軽視すれば、彼らの大学時代にヒットしたポップソングの歌詞のように愛を失って捨てられることになるだろう。

イ・フンボン/論説委員

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