【コラム】韓半島平和のための新しい枠組み(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.22 14:58
歴史は意外な状況を演出する。北朝鮮核危機が深刻性を増してきたこの20年間、国際政治で米国の独壇場は徐々に薄れ、中国の急激な上昇で勢力均衡の改編が進んだ。その結果、今日、韓半島問題の解決とアジアの平和のためには米国と中国の共同作業が先決条件という結論に至っている。米国との順調な互恵関係の発展、「戦略的パートナー」として定着した韓国との友好関係の増進、そして何よりも東アジアでの核兵器拡散ドミノとミサイル防衛システムの拡充を予防するためには、中国の対韓半島、特に対北朝鮮政策が避けられない選択の岐路となった。さらに、北朝鮮に生存のための選択を要求するという重い役割も与えられた。
結局、韓半島の平和と非核化は共存・共栄のための南北間の合意であると同時に、米国と中国、そしてロシアと日本がともに保証・保障する新しい枠を組んでこそ可能になるはずだ。この新しい枠組みは、安保・外交・経済などすべての次元で北朝鮮が例外性を脱皮し、民族共同体、アジア共同体、そして地球村発展の過程に参加するのに関連国が積極的に支援する時に効力が得られる。
こうした歴史的外交の大事業は、関連国の首脳間の信頼と共同ビジョンがある場合にのみ可能になるだろう。半月後に迫ったワシントンの韓米首脳会議はこうした連鎖的な外交努力の出発点といえる。両国間のその他の懸案は同盟国間の信頼と手続きに基づいて解いていくことにし、今回は韓半島の平和のための新しい枠組み外交を成功的にスタートさせることに、両首脳が全力投球することを期待する。