【時論】疑問が続く文在寅氏の「対北協議」説=韓国(2)

【時論】疑問が続く文在寅氏の「対北協議」説=韓国(2)

2016年10月18日15時38分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  最後に衝撃的なのは、魅力的に見えるが危険な決定を主導した文在寅(ムン・ジェイン)前共に民主党代表の対北朝鮮観だ。文氏は盧武鉉青瓦台の外交安保会議で意思決定のキーを握った大統領秘書室長を務めた。また、最近、大規模なシンクタンクを発足させ、来年の大統領選挙出馬を既定事実化した野党の代表的な候補だ。その文氏が「対北朝鮮事前協議説」に対し「南北間の活発な対話の中で行われた」とだけ主張するのは納得しがたい。文氏の側近である金慶洙(キム・ギョンス)共に民主党議員は「政府が棄権を決めた後に北に通知しただけ」と主張する。「内通」ではなく「反応チェック」だったということだ。しかしこれに対して宋氏は「本に書いた通り」と正面から反論した。疑問ばかり増幅するしかない。金議員が主張したように政府が北朝鮮に事後通知をしたのなら当事者がいるはずだが、文氏側が明らかにしなかったため真実をめぐる攻防が避けられない。

  もし文氏が大統領選挙で執権し、軍最高統帥権者になった後にも、平壌(ピョンヤン)の意中を眺めながら「メッセージ」をやり取りする形になるのか気になる。北朝鮮に「いつ核とミサイルをあきらめるか」と尋ねるなら分かる。しかし高高度ミサイル防衛(THAAD)体系のような核心安保政策を決める時も板門店(パンムンジョム)直通電話で平壌の意見を聞くのなら、莫大な国防予算が無駄であり、休戦ラインを昼夜を通して守る国軍将兵に恥ずかしいことになる。

  野党の有力大統領候補に対する牽制球レベルではない。ドイツ統一前に西ドイツ政府の一部の人が東ドイツに協力していたのは東ドイツ情報機関の工作の結果だった。北の核を頭に載せて暮らさなければいけない我々の状況で、文氏は自身の安保思想と対北朝鮮観を明確にする必要がある。

  宋前長官は2007年11月、国連で北朝鮮人権決議案が通過してから1週間後、梨花女子大で講演し、「『誰かの前に立てば小さくなる』という歌詞のように我々は北関連の問題さえ出てくれば小さくなる」と嘆いた。国軍特殊戦司令部出身の文氏は、自身が北朝鮮の前に立てばなぜ小さくなるのか心配している国民の疑問を解かなければいけない。

  南成旭(ナム・ソンウク)高麗大行政大学院長

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