【噴水台】「英国人のように料理がうまく、日本人のように個性豊かで…」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.25 11:55
無愛想なあまり時に腹黒いという誤解まで受けるロシア人も意外におもしろいユーモアをたくさん駆使するようだ。各国の人たちの特徴を反語的に表現した「理想的な人は?」というクイズが一例だ。答は「英国人のように料理が上手で、フランス人のように外国人を尊敬し、ドイツ人のようにユーモアに優れ、スペイン人のように仕事ができ、イタリア人のように自制力が優れ、米国人のように外国語が上手で、中国人のように月給をたくさんもらい、日本人のように個性が豊かで、ロシア人のように酒を慎む人」だ。
韓国人をこのユーモアに代入させようとするならどのような話が適当だろうか。最近の韓国の風土を見ればどうしても「韓国人のように人のせいにせず」と言わなければならないようだ。すべて私のせいではなくて他人、別の側、別の集団のせいだと声を高めるからだ。ある事件が広がった時に社会的に知られた人たちがどのような話をするのか気になるのが正常だ。ところがこの頃はひとつも気にならない。あまりにも明らかだからだ。韓明淑(ハン・ミョンスク)前議員の無罪宣告の際、「賢明な司法府」と言った口で、どうして鄭鳳珠(チョン・ボンジュ)前議員の有罪には「司法府は死んだ」と言えるのかということだ。これは鄭前議員であれ、李明博(イ・ミョンバク)大統領の親族であれ、好き嫌いに関係なく同じでなければならない。しかし出てくる反応は明らかさを超えて厚かましいほどだ。公論が絶滅する兆しだ。「君が何の話をするのか当ててみようか? 当ててみようか? 合ってるだろう? そうだろう? 私は君がいま何を考えているのかみんな知ってるんだから」。テレビ番組「ギャグコンサート」の「非常対策委員会」コーナーに登場するキム・ウォンヒョ本部長の速射砲のようなせりふが最近の世相の正鵠を正確に射ている。