基礎科学に1兆5000億ウォン投資…サムスンの「ノーベル賞プロジェクト」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.09 13:13
「海馬歯状回神経回路の分子機構制御による精神疾患治療技術の開発」
サムスンが8日、未来技術育成事業で支援すると明らかにした課題のうちの1つだ。サムスンの現在の事業と何の関係もない。今後数年以内に商用化される技術でもない。それでもサムスンはこの技術開発に最大10億ウォン(約1億円)の研究資金を支援する。2013年から10年計画で合計1兆5000億ウォンをこのような基礎固有技術開発に投資している。未来技術を開発してノーベル賞受賞者を育成し、国家レベルの新しい成長動力の確保を助けるという趣旨だ。
サムスンはこの日、下半期未来技術育成事業課題として基礎科学、素材技術、情報通信技術(ICT)分野で38個を選定したと発表した。基礎科学では「シリコン量子ドットスピンの電気的量子制御」等14件、素材技術では「ウイルス・メンブレンに穿孔するナノ・パーフォレーター」等14件、ICTでは「低強度集中超音波基盤の触感・質感ディスプレイ技術」等10件が選ばれた。