【コラム】FRB、7年ぶりの派手な外出=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.16 17:14
FRBの果敢な「非正常の正常化」は、とんでもないところで災難となった。新興国から急激に資本流出が始まると、すぐにメキシコが倒れた。危機ウイルスは強力だった。アルゼンチン・タイ・フィリピンを経て97年に韓国を襲った。これが私たちには恥辱として残っている「通貨危機」だ。
当時と比べて今はお金がさらにばらまかれた状態だ。FRBが基準金利をゼロ状態に下げたのが2008年12月だ。FRBはこれ以上金利を低くすることができなくなると市中の国債と不動産担保債権などを買う量的緩和を断行した。このようにして7年間、全世界にばらまいたお金が4兆ドルだ。このお金が再び米国へと急激に戻れば新興国が受ける衝撃は94年よりも決して小さくないだろう。