安全診断から3日でまた…政府が“BMW爆発”助長=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.06 07:01
韓国で発生しているBMW車両の連続火災が新しい局面に入った。4日、全羅南道木浦(チョルラナムド・モクポ)で走行中に出火した車両は、3日前にBMW緊急安全診断センターで安全診断を受けたものだった。韓国国土交通部は、今になって交通安全公団自動車検査所を動員し、原因調査のために民間専門家を積極的に参加させるとしながら対応に追われている。
BMW側は「安全診断職員の単純ミス」と釈明している。だが、ERG(排気再循環システム装置)部品を専門家が調べたにもかかわらず火災が起こったとすれば、安全診断そのものに対する信頼が揺らぐ。また、ERG部品以外にも他の問題があるのではないかという疑惑が大きくなれば、事態が拡散して手の施しようもなくなる。BMWは今年だけで32台の車両から火災が発生した。世界的にも類を見ない、初めての事態だ。BMWが部品欠陥を認めた後も、国土交通部が「運転自制」を勧告した後も、火災は続いている。人々は路肩に駐車されたBMWを見るだけで不安になるほどだ。駐車場に登場した「BMW出入り禁止」の警告文も実在する恐怖だ。
怒りの矛先は、車を越えてBMWのリコールの遅さへの疑惑と国土交通部の粗末な対応に向かっている。まず、リコール決定のしばらく前から連続火災が始まったため、BMWが火災原因を知っていても隠していたのではないかとの疑惑が提起された。2017年初めからBMWコリアが危険報告書をドイツ本社に数回伝達していたが、本社が報告書を受け取っても根本的な対応措置を取らなかったという報道もあった。今年4月、韓国環境部がBMWの一部車種のEGRに対してリコールをしたことがあるにもかかわらず、国土交通部が充分に確認をせず事態を拡大させたという指摘もある。