【コラム】韓国に必要な「忘却なき」前進(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.20 13:33
セウォル号の乗務員から青瓦台(チョンワデ、大統領府)まで失敗だらけだったというのは否認し難い。だが、もうすでに過った人々の責任を問う過程が始まった。セモグループ創業者・兪炳彦(ユ・ビョンオン)の行方を追っている。また韓国政府は大々的な国家改造に着手した。改造の規模は9・11テロ以降に米国政府が追求した変化を彷彿とさせるだろう。セウォル号類型の惨事は時々、韓国システムの弱点を見せたりする。韓国人は失敗から学ぶ「並はずれた(uncanny)」能力を常に立証してきた。例を挙げるならば、国際通貨基金(IMF)救済金融を要請させた1997年の流動性危機は、大韓民国の経営と経済運営の主な問題を露呈した。韓国はビジネス慣行の安定化・再構造化・現代化のために攻勢的に調整に着手した。その結果、韓国は2008年世界金融危機の時に打撃を受けなかった数少ない世界の主要経済強国になった。
1970~2000年の間には韓国の航空安全度が主要国の中で世界最低だった。16機の旅客機・貨物機が消え、乗客の数百人が命を失った。それで韓国は訓練と法規の強化に出た。英語のネイティブスピーカー操縦士を採用した。事故を誘発した原因になったかもしれない言語的・文化的な差をなくすためだった。
このような前例を見た時、セウォル号の悲劇を体験した韓国が安全と危機対応分野で大々的な改革に成功するだろうと私は確信している。もちろん時間はかかるだろう。だが韓国は、長期的により安全な国になるだろう。高校生たちを襲った悲惨な運命を無駄にはしないだろう。