韓経:<南北首脳会談>「新鮮な破格」vs「危険な発想」…分かれる評価

韓経:<南北首脳会談>「新鮮な破格」vs「危険な発想」…分かれる評価

2018年05月28日11時20分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
写真拡大
文在寅大統領が26日に行われた南北首脳会談結果を発表する姿がソウルのプレスセンター前の大型電光掲示板を通じて放送されている。
  文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の破格な2度目の南北首脳会談をめぐる評価は分かれている。一部では「変化した南北時代に合わせ首脳同士がいつでも会うという破格さを見せた」と肯定的な反応を示したが、一方では「国家元首が直接ホットライン(直通電話)のように無謀に乗り出した綱渡り」と批判的な見方を示した。北朝鮮が過去初めて南北間の合意内容を韓国政府より先に発表した背景にも関心が集まる。

  ◇「新鮮な破格」vs「危険な発想」

  専門家らは今回の会談に対し形式と内容の側面から相反した評価を出した。英BBCは会談を報道しながら「南北首脳のハリウッド映画スタイルの会談(Hollywood meeting)」という見出しを付けた。「アピール用のショー」にすぎないという意味だ。

  形式に対しては「儀典に縛られない自由な出会い」という好評と、「南北首脳が『人間ホットライン』になった初めてのことが起きた」という酷評に分かれた。北朝鮮大学院大学のヤン・ムジン教授は「文大統領と金正恩時代の新たな疎通方式を見せたと考える。とても差し迫っていたために儀典を考える暇もなかったもので、こうした形の出会いが続くだろうとみる」と付け加えた。

  韓昇洲(ハン・スンジュ)元外務部長官は「国家元首がなぜここまでしたのかわからない。こうした事例は初めて見る」と話した。また「たとえホットラインに盗聴の危険があるとしても大統領が直接このように出るのはとても軽く行動したのではないのかと考える」と指摘した。

  内容面では非核化をめぐる米国と北朝鮮の溝に対しどのような話が行き交ったのかはっきりしないという意見が多数だった。峨山(アサン)政策研究院のシン・ボムチョル安保統一センター長は「文大統領が会談結果を発表しながら『完全かつ検証可能で後戻りできない非核化(CVID)』についてしっかりと答えられない姿を見せた」と指摘した。また「文大統領が北朝鮮の体面を助けようとしたというが敏感な懸案が出るたびに北朝鮮を意識しないか心配だ」と付け加えた。

  韓東大学のキム・ジュンヒョン教授は「首脳間の非公式な会談は異例ではあるが現在の急変する状況を見ればそれほど驚くことではない。金正恩としては韓米首脳会談で文大統領がトランプ米大統領と交わした話を聞きたかったのだろう」と話した。

  ◇北が南より先に首脳会談発表

  朝鮮中央通信と朝鮮中央放送、労働新聞など北朝鮮の主要メディアは文大統領と金委員長の2度目の首脳会談のニュースをこの日午前6時30分ごろに報道した。文大統領の公式発表時間である午前10時より約3時間30分早かった。

  これまで北朝鮮は南北間の合意内容を2~3時間遅く発表してきた。2001年の南北首脳会談と2007年の南北首脳会談当時は関連合意文を韓国政府より1~2日遅く報じた。だが北朝鮮が今回、過去の慣例を破って米国を安心させ、非核化の意志を強調する効果を狙ったとの評価が多い。

  金大中(キム・デジュン)政権時代に初代統一部長官を務めた康仁徳(カン・インドク)慶南大学極東問題研究所招聘客員教授は、「1972年の7・4共同声明を同時発表してから南北は合意内容を各自発表してきた。北朝鮮が今回のように韓国政府より先に発表した事例は見たことがない」と話した。また「北朝鮮側で先に具体的に発表し、文大統領の公式発表は劇的な効果が大きく減少してしまった」と指摘した。

  北朝鮮の先制的発表が「韓半島(朝鮮半島)運転者論」を掲げて北朝鮮と米国間の仲介者を自任する文在寅政権の心理を利用した証拠という分析も出ている。光云(クァンウン)大学のシン・サンジン教授は「韓国は現実的に中間者の役割をする力がなく、結局米国と北朝鮮の首脳会談成功の可否は中国の役割にかかっている」と指摘した。シン教授は「ポンペオ米国務長官が北朝鮮を訪問した当時、金正恩が『南朝鮮(韓国)の役割は板門店会談までで終わりだった』と言及したという話がなかったか。金正恩は再び訪中する可能性が高く、北朝鮮が南北間の合意内容を韓国政府より先に発表し主導権が実質的にどこにあるのかを示したかったようだ」と付け加えた。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事