ボールを多く持っていたからといって試合に勝てるわけではない。

２０日（日本時間）に行われたブラジルワールドカップ（Ｗ杯）Ｃ組の日本－ギリシャ戦は、スペイン没落の主要原因として指摘された“支配率サッカー”の限界を見せるもう１つの試合だった。

日本はこの日、ギリシャと０－０で引き分けた。スコアでは引き分けだが日本の敗北も同然だ。ギリシャは悪材料が重なった。ミトログルが予期せぬ負傷で早い時間に交代し、主将であり司令塔のカツラニスは前半終盤に退場させられた。ギリシャが準備したすべての戦略が混乱し、日本は人数的にも優勢だった。実際のパス回しは日本が支配率で７４：２６とギリシャを圧倒し、パス回数はギリシャよりも４倍多かった。シュート数は日本が１８回、ギリシャは半分の９回だった。だが日本は数字上で先んじただけで、内容ではギリシャを圧倒できなかった。ボールを多く持っていただけで、効果的な攻撃につなげられなかったという意だ。

日本は１６強進出が容易ではなくなった。Ｃ組はコロンビアが２勝で１位、コートジボワールが１勝１敗で２位、日本とギリシャが１引き分け１敗だ。日本の最後の相手はＣ組１位のコロンビアだ。