【社説】大統領執務室を改造すべき<2>朴槿恵、すぐに決断を(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.26 15:50
現代史を見ると、このように青瓦台には「空間の失敗」がある。しかし最初からそうだったわけではない。朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領までは本館に大統領と秘書室長が一緒にいた。全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領が秘書室長を秘書室の建物に送り出すと、盧泰愚(ノ・テウ)大統領は1991年、最初から今のような「幽霊本館」を作った。建国後43年目に巨額を投じて執務室を新築し、改悪したのだ。新築当時、青瓦台総務首席は「千年まで永く保存すべき民族文化材」になるように作ったと述べた。しかし文化財は包装だった。疎通と協議という効率より、大統領の権威のために外観と規模を立派なものにしたのだ。これは威容を重視する軍事文化が誤って適用されたケースだ。
大統領らはこうした構造がどれほど問題があるかがよく分かった。しかし考えは公約や検討にとどまり、実践されていない。金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)、文在寅(ムン・ジェイン)大統領候補は執務室を光化門政府庁舎に移すと約束した。しかしこれは卓上空論だった。警護や儀式、周辺環境を考慮すると、非現実的というのが専門家の判断だ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の時からは秘書室の建物に大統領事務室を用意した。しかし、これは大統領がしばらくとどまる簡易事務室だ。朴槿恵大統領はほとんど使わない。考慮する代案にはならない。