【コラム】不動産では火元だけに温もり…経済再生には限界=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.29 13:06
こうした数字は、不吉な兆しだ。内需と輸出とも一時的な沈滞ではないかもしれないからだ。構造的低成長の罠に閉じ込められることにならないかという暗鬱さがにじんでいる。不動産を景気浮揚の焚きつけに使ってみても効果が良くないのはそうした理由だ。崔ギョン煥経済チームが対策として使うカードは旧態依然だった。短期浮揚策も展開しなければならないが、さらに必要なことは「構造改革」だ。当面は苦しくとも腐った傷をえぐり出してこそ新しい肉ができるものだ。4大改革(公共・労働・金融・教育)をすると乗り出しはした。信用が置けない。ここにはそれ相応の理由がある。崔ギョン煥経済チームは出発から限界があるからだ。
崔副首相は現役3選地方区議員だ。親朴系の座長格である力のある政治家だ。一時は与党の次期大統領候補群に含まれたりもした。こうした経歴は華麗だが、能力のある経済副首相とは別個だ。来年4月の総選挙出馬は既定事実だ。いくら与党の旗さえ掲げれば当選する地方区だといっても実績が必要だ。もっと大きな政治家になろうとするならさらにそうだ。こうした現実でしばらくしてから効果が出る構造改革のイバラの道に情熱を傾けることができるだろうか。